住民投票から未来を作る!スイスと日本 ブルーノ・カウフマンさん③
2019年4月21日、沖縄県那覇市で開催した講演会
「住民投票から未来を作る!スイスと日本」質疑応答から
カウフマンさんへの質問
Q
スイスでは、住民投票の結果は尊重されますか? 投票結果に拘束力はありますか?
A
はい、スイスの住民投票は、投票結果に100%拘束力があります。
Q
投票結果に拘束力のない日本では、日本政府は、沖縄県民投票を無視しています。どのようにすればよいでしょうか。
A
投票結果に拘束力がないというのは、とても大きな問題です。
それはまるで、投票結果に拘束力のない選挙のようなものです。バカバカしいことがわかりますよね?
今日はちょうど、選挙日でした。
「この人が当選しました。でも無効にします。」なんてありえない話ですよね。
「県民投票によって民意が示されたけれど、政府は、それを無視します。」というのもまた、ありえない話です。
だからこそ諦めてはなりません。
伝え続けてください。
そのためにも仲間を増やし、世界とつながっていってください。
持てる知識、経験、能力を活用して、住民投票制度を改善していってください。
世界を見渡してみると、民主主義を実践しているのが、県や市町村など地方自治体であるのは明らかです。
「グローバル・フォーラム」という直接民主主義について話し合う国際会議において、民主的な都市の国際的なネットワークを作ることが決まりました。
沖縄にも参加してもらいたいと思っています。
改革を成功させる秘訣は、政府と国民の間に対立を生むことではありません。
政府とは協力しあっていかねばなりません。
なぜなら、政府とは国民によって運営されるものだからです。